サステイナブルシティ

11時起床。すぐ研究室へ。


研究室着。明日のサステイナブルシティ勉強会に向けて、サステイナブルシティ関連の資料を探す。勉強会、と言っても経営工学を専攻している友人と二人だけの会。サステイナブルシティのプロジェクトに関わっているとかで、色々と話を聞きたいそうだ。

いつも思っているのだけど、「サステイナブル」という言葉ほど曖昧なものは無い。何に対して「サステイナブル」なのか?誰に対して「サステイナブル」なのか?この答えはその人がどういった立場にいるかによって大きく異なってくる。環境なのか、経済なのか、それとも文化に対してなのか。とりあえず明日は環境の方向性で話すことにする。

しかし、難しいのはこの三要素のバランスで、例えば環境優勢のモデルを作ると、経済もしくは文化を犠牲にしなくてはならない可能性が出てくる。コペンハーゲンのような自転車によって環境負荷を軽減している都市がある一方で、文化的土壌が全く違うジャカルタに同じモデルは適用出来ない。文化的土壌を根こそぎ変えないかぎり。

では、ぼくたちは個別に都市のコンテクストを分析し、一つずつ地道に提案をしていくしか無いのだろうか。都市と都市の共通項を見つけ出し、より一般性もしくは普遍性をもったサステイナブルシティモデルを作ることは出来ないのだろうか。

ベタな解法になってしまうかもしれないが、空間性に着目することは出来ないか。都市の空間性を類型化し、類型ごとにモデル提案することは出来ないか。そこでふと考えたのが、以下のようなフレーム。空間性によってある種の関数を導きだし、パラメータ経済とパラメータ文化を入れていくと、環境という解が出てくる。
空間性(経済,文化)=環境
このとき、文化を何十年後も変わらないと仮定すれば、
空間性(経済)=環境
となる。時間変数を経済に含めてシュミレーションしていけば、空間構造が分かる。

研究室で関わっているメガシティプロジェクトでは、どうしても地道なデータ収集に終わってしまうことが多く、全てのメガシティに対してデータ収集→モデル提示が出来ない。いかに効率良く、全体を統括する方法を探せるか。データ収集も重要だけど、まずやらなくてはいけないことは方法論の確立な気がする。まだまだ突っ込みどころ満載な方法論なので、これをどう更新出来るかが今後の課題。


夜は渋谷でメタボリズム勉強会の打ち合わせ。院試用の知識としてしかメタボリズムを理解していないので、これを機会にきちんと勉強したい。学内の読書会もあるから、とにかく本を読まなきゃ。


24時過ぎて研究室に戻る。研究室で嵯峨山君らとアニメとまちづくりについて話す。らき☆すた的まちづくりとジブリ的まちづくりの違いについて。場所の交換可能性の有無、というのが一つの結論に。これはまたの機会にでも。